Giles, Giles and Fripp

Cheerful Insanity Of Giles, Giles & Fripp

マイケル(Dr)とピーター(B)が新聞で「歌えるキーボーディスト」を募集したら、「歌えないギタリスト」のロバート・フリップが応募したら採用されて結成。

KCサウンドと大違いのサイケ風味のあるフォーク調曲の連発。曲と曲の間には朗読や寸劇が入るという構成。

Cheerful Insanity Of Giles, Giles & Fripp-The Songs

2025年になり、朗読や寸劇をカットして曲だけを収録して再発。

Brondesbury Tapes

GGFのレコーディング後、イアン・マクドナルド(管楽器)とジュディ・ダイブル(Vo)が加入。ホーム・スタジオでデモテープのレコーディング開始するものの、レコード会社が発売を拒否してお蔵入り。

2001年になり、ようやくデモ曲集として日の目を見て、2025年になりリマスター&曲追加で新装再発。

サイケ風味のフォーク調ながら、終盤に長めのインストパートがあってKCのMoonchildの後半っぽいインプロパートやイアンのフルートやサックスがいい味を出している曲があり、GGFよりも楽しめます。

1968年11月に、売れないことに幻滅したピーターが脱退。グレッグ・レイクが招かれてKCが結成されます。



McDonald and Giles

McDonald and Giles

1970年にKCを脱退したイアンとマイケルが、ピーターと一緒にレコーディング。

穏やかな曲の連続で「宮殿」の刺激やドラマチックさを期待すると拍子抜けします。インストパートはまあいいですが、ボーカルがイマイチで聴いていてガッカリ感が強まってきます。



David Sylvian and Robert Fripp

First Day

1991年、ロバートが以前から交流があったデヴィッド・シルヴィアンに再起動構想中のKCのボーカル就任を打診。デヴィッドは「KCの歴史を背負うのはムリ」ということでコラボで作品を作ることを提案。

1992年にロバートの弟子、トレイ・ガンをベースに迎えたトリオ編成でコンサートを行った後でスタジオレコーディング開始。ドラムを入れる必要性を感じたことからピーター・ガブリエルのバンドにいたジェリー・マロッタが参加。

ロバートの浮遊感のあるギター、デヴィッドの深みのある声、トレイが弾く不思議なベースライン、ジェリーの独特のリズム感に心地よさがあります。中盤にあるハードな10分曲以外、派手さはなく、ゆったり&淡々としているので、KCサウンドを期待して聴くと「退屈」と思うでしょう。

Damage

1993年12月3 or 4日のロンドン公演を収録。ジェリーに代わり、翌年KCのドラマーに就任するパット・マステロットを起用。

こちらは1994年に発売された、ロバートのプロデュース版。

Damage

収録日は同上。

こちらは2001年に発売された、デヴィッドのプロデュース版。上とはミックスが異なります。

ボーカルが目立つミックスで演奏の迫力に欠け、観客の拍手はかろうじて聴こえるくらいに小さく、ライヴの臨場感なし。

オリジナルの良さはどこに行ったのか?と疑問になるほどつまらないです。



21st Century Schizoid Band

The London Sessions

2002年、イアン、マイケル、ピーター、メル・コリンズ(管楽器、Key)、ジャッコ・ジャクジク(G、Vo)でKCの初期4作の収録曲を演奏するバンドを結成。

2002年8月22日のロンドンでのスタジオ・ライヴを収録。

冒頭のA Man A Cityからイアンとメルのツイン・サックスが炸裂していい感じ。他の曲でも長めのサックスやフルートソロが入ってフリージャズ感があります。ラストの21stもツインサックスが炸裂します。


(CD+DVD)


(CD+DVD)

Live in Japan

2002年11月6日の新宿厚生年金会館公演を収録。KC曲は、上記に収録されたものにEpitaphが追加。

イアンやマイケルのソロ曲、マクドナルド&ジャイルズの曲も演奏。意外と耳に馴染んで心地よさがあります。

Live in Italy

2003初頭にマイケルが脱退し、後任にイアン・ウォーレスが加入。

2003年3月25日のイタリア、フォルリ公演を収録。

フリージャズっぽいインプロ曲を序章にしたSailor's Taleでの楽器の複雑なからみ具合は絶品。

Live in Barcelona

2003年10月20日のスペイン、バルセロナ公演を収録。

前作までの曲に加え、CirkusやCadenceも演奏。終盤はEpitaph、21stと来てStarlessで終了。「Starlessをやるなんて、このバンドの趣旨に合わないのでは?」と思いきや、オリジナルではメルとイアンがサックスを吹いていたので正当性はあると納得(このライブではイアンはキーボードを演奏しているのでツイン・サックスにはなっていない)。

これまでで一番充実した内容になっています。曲の完成度は本家を越えたと言っても過言ではない。

Pictures of a City - Live in New York

2004年4月27日のニューヨーク公演を収録。

セトリは1曲目の序章的インスト以外、バルセロナと同じ。こちらも熱気に満ちた素晴らしい演奏を収録しています。音質的にはバルセロナの方が若干良好。



Jakszyk, Fripp and Collins - A King Crimson ProjeKct


(CD+DVD audio)


(CD+DVD audio)

A Scarcity of Miracles

2006年のジャッコのソロアルバムにロバート・フリップがゲストに招かれたことから交流が深まり、ロバートが過去に録音したサウンドスケープを元に曲作りを開始。

メルも呼ばれてサックスを加え、ほぼ完成した時点でトニー・レヴィン(B)とギャヴィン・ハリソン(Dr)が呼ばれてリズム・セクションを追加。

サウンドスケープをバックにジャッコの歌とメルのサックスが入るというスタイルで、1曲だけ聴くと浮遊感が心地よいと思えますが、ハードなギターが入ることもなく、特に盛り上がることもなく延々と同じ曲調が繰り返されるので飽きてきます。

2013年、この5人にパット・マステロット(Dr)とビル・リーフリン(Dr, Key)が加わり、7人体制KCが誕生。



The Crimson ProjeKct

Official Bootleg Live 2012

2011年8月にエイドリアン・ブリュー、トニー、パットが合宿音楽セミナーを開催したことがきっかけとなり、9月にスティックメン(トニー、パット、マーカス・ロイター(タッチ・ギター))とエイドリアン・ブリュー・パワー・トリオ(エイドリアン、ジュリー・スリック(B)、トビアス・ラルフ(ds))で合同コンサートを実施。

2012年夏にドリーム・シアターの前座をやることになり、ロバートから命名されたバンド名で参加。その際の音源を収録。

オープニングのB'Boom、Thrakでは演奏の勢いに圧倒されます。しかし、ボーカル曲は単なるコピー感が強い。もし、生で見たら「完璧ですごくいい演奏だ」と実感したかもしれませんが、音だけなので「どうせならKCを聴く」という気持ちになります。

Live in Tokyo

2013年3月15〜17日のクラブ・チッタ公演からの選抜音源を収録。

前作は8曲ですが、こっちは12曲。Larks pt2もやっています。



BEAT


(2CD)


(2CD+Blu-ray)


(2CD+Blu-ray)


(3CD+Blu-ray)

Live

エイドリアンとトニーが、80年代クリムゾン曲を演奏するバンドを作ることを決め、スティーヴ・ヴァイ(G)、ダニー・ケアリー(Dr)とBEATを結成。

2024年11月10日のロサンゼルス公演を収録。

同月にこの公演が期間限定で配信された内容を私のブログに書いています。トニーのスティックやファンクフィンガースの指さばきをしっかりと収録。元気いっぱいのエイドリアン、手数が多いダニーのドラム、トリッキーなスティーヴのギター。見どころが多いです。

今回の映像が配信と同じかどうかは不明。







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