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アイ・ウィッシュ・ユー・ウッド (1979年) I Wish You Would U.K.のファースト発売後の暇を見つけて、昔のバンド仲間2名(うち一人はキング・クリムゾンで歌詞担当だったリチャード・パーマー・ジェームズ)+ゲストのドラマーでバンド、ジャック・ナイフを結成し、10日間でレコーディング。 同窓会的に当時のレパートリーをアルバムとして出す意図があったそうで、半分は1950年あたりのブルースシンガーの曲のカバー。シンプルな構成の軽めノリがよいのポップ&ロックが演奏されています。 |
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コート・イン・ザ・クロスファイアー (1980年) Caught in the Crossfire U.K.解散後にレコーディング開始。 オープニングの吹っ飛んだポップなサウンドに驚かされます。U.K.で長尺曲派のエディと対立してまでポップな曲をやりたかったということが理解できます。 「僕はもう自由だ!」的にプログレの片鱗もないポップ&ロック曲の連発。彼の深みのある声に、軽めのサウンドがマッチしておらず「無理してポップしてます」という印象あり。エイジアの「アルファ」あたりのサウンドに通じる曲もあります。 1981年にエイジア結成。 |
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ウェットン・マンザネラ (1987年) Wetton/Manzanera エイジアの「アストラ(1985年)」が全く売れなかった責任を取らされて解雇。 旧友のフィル・マンザネラのスタジオでデモ曲を録音している際にフィルの未完成曲の仕上げを手伝ったことがきっかけで、他にも曲を一緒に作ることになりました。 緩く軽めのポップ曲の連発。エイジアでのゴタゴタから解放されてリラックスしている様子が伺えます。 |
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ヴォイス・メール / バトル・ラインズ (1994年) Voice Mail / Battle Lines 「ヴォイス・メール」というタイトルで日本のみで発売後、「バトル・ラインズ」というタイトルで世界的に発売。 しっとり感のあるメロディアスな曲をジョンが力強く歌い上げる曲が多数収録され、ハートにズンズン響いてきます。本作で多くの曲を共作したボブ・マーレットのキーボード&シンセが音に適度な厚みを加えています。スカッとぬけの良いドラムの音もナイス。サイモン・フィリップスが叩いている曲があります(1曲は確実。他にもあるかは情報なし)。 ロックな曲、しんみりバラード、ドラマチック曲など、変化に富んでいて楽しめます。 |
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チェイシング・ザ・ドラゴン Chasing The Dragon 1994年9月27日の大阪公演、29〜30日の東京公演の音源を収録。イット・バイツのボブ・ダルトンをドラム、ジョン・ベックをキーボードに起用しています。 Heat of the Momentのアコギ弾き語りバージョンで幕開け。「キミタチ、サイコーダヨ」も早速披露しています。 エイジア、U.K.の名曲を大量投入しています。派手目なこれらの曲とソロ2作からのしんみり系の曲がいいバランスになっていてセトリに深みを感じます。キング・クリムゾンの曲もやっていますが、彼のボーカルパートに焦点を当てた短縮バージョンになっています。これはこれでよし。 |
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アクスティカI:ライヴ・イン・アメリカ、アクスティカII:リターン・トゥ・アメリカ Akustika - Live in Amerika / Akustika II - Return to Amerika 1994年10月5〜14日のアメリカツアーの音源を収録。再発された際に2005年11月11日のアメリカ、スプリング・フィールドでのファンコンベンションでの演奏を収録したCDもセット。 どちらもアコギやピアノ弾き語り風のアコースティック・ライヴです。シンプルな演奏だけにジョンの深みのある歌声がダイレクトにハートに響いてきます。 |
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ライヴ・イン・アージェンティーナ Live in Argentina 1996年10月12日のブエノスアイレス公演を収録。 音が若干こもり気味で迫力に欠けます。エイジア、UK時代の定番曲がほとんど。他のライヴアルバムを持っているならあえて買うまでもない。 |
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アークエンジェル (1997年) Arkangel オーケストラ(シンセの音かも)が鳴り響く荘厳な曲でオープニングし、切れ目なくダークな曲に入るところはゾクゾクっとします。 前作に比べると派手な感じがしないものの、心に染みてくる深みのある声とメロディアスさに浸れます。 ラストは再びオーケストラ的な重厚なサウンドをバックにジョンがギターソロを弾いて荘厳に終了。 |
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モンキー・ビジネス Monkey Business 1972-1997 旧友リチャード・パーマー・ジェームズとのコラボ曲を集めたもの。未完成曲、デモ曲がほとんど。キング・クリムゾン曲のデモもあり。 資料的価値もあるかどうか微妙な内容。サブスク配信を1回聴けば十分。 |
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ライヴ・イン・オーサカ Live in Osaka 1996年10月2日の大阪公演を収録。 音質はクリアで迫力あり。「アークエンジェル」収録曲を多数取り入れ、エイジア、UK、クリムゾンの定番曲とよいバランスが取れています。 大阪人の熱気に影響を受けたのか、メンバーが熱い演奏を繰り広げています。 Starlessでは客が大いに盛り上がり、演奏終了後にジョンが感動している様子がうかがえます。その勢いで、Don't Cryに突入し終了。 |
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ライヴ・イン・トウキョウ Live at the Sun Plaza Tokyo 1999 1999年8月5日の東京公演を収録。 音質はイマイチ。遠くで鳴っている感じがして、音が薄っぺらくパワーに欠けます。 |
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ライヴ・イン・ザ・フッド Live in the Hood 1999年にジョン、カール・パーマー、ジェフ・ダウンズでのエイジア始動(スティーヴは不参加。代わりにデイヴ・キルミンスター加入)の企画が持ち上がったものの、現行エイジアのジョン・ペインが賛同しなかったためにジェフが参加取りやめ。その代わりにジョン・ウェットン・バンドのジョン・ヤング(Key)が入って新バンド、クァンゴを結成。 2000年2月3日のイギリス、ブライアリー・ヒル公演を収録。エイジア曲、ELP曲をメインに演奏しています。 ELP曲でキーボードとギターがからむところには独特さを感じますが、全体的に「トリビュートバンドがナツメロ曲をやっている」という感じが強く、面白味があまりないです。 11公演やったものの解散。 |
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ウェルカム・トゥ・ヘヴン (2000年) Welcome to Heaven / Sinister 日本ではWelcome to Heaven、海外ではSinisterというタイトルで発売。 前半はパワフルで勢いのある曲、ドラマチックバラードで盛り上げてきます。中盤では、ジョンのほわーんとしたキーボード、ロバート・フリップのサウンドスケープ的ギター、イアン・マクドナルドのフルートが奏でるインストで幻想的になったところでハードなアップテンポ曲に突入するのは心地よし。 ラストはジョンの軽快なアコギ弾き語りにスティーヴ・ハケットがハーモニカを被せてさわやかに終了。 |
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ライヴ・ヴィア・サテライト Live in Argentina 1998年6月2日のスウェーデン、ストックホルム公演、2002年12月5日にワシントンD.C.のラジオ局での放送用にレコーディングした音源のセット。 どちらもアコースティック・ライヴです。 聴いていて、あまり心に響きません。アコースティック・ライヴを聴きたければ「アクスティカ」をどうぞ。 |
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ウェットン/ダウンズ Wetton / Downes 1982から86年にかけてジョンとジェフ・ダウンズが制作していたデモ音源を集めたもの。2002年に急遽発売。 2002年7月20日にアメリカ、アレンタウンで開催されたジョンのファン・コンベンションにジェフが参加し、二人の交流が再開。 |
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アイコン ゼロ Icon Zero 2017年になり「ウェットン/ダウンズ」をリマスター&曲追加して、タイトルを変えて再発。 |
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ロック・オヴ・フェイス (2003年) Rock of Faith のちに第2期イット・バイツの中心となるジョン・ミッチェルの泣きのギターソロをフィーチャーしたインスト曲でドラマチックに幕開け。アルバム全面的に彼のギターが効いています。 ゆったりとしたメロディアスな曲の連発。しんみりだったり、ほんわかだったり聴いていて心地よさがあります。アップテンポなロック曲がアクセントで欲しかった。 2曲でジェフが作づくりに参加し、キーボードを弾いています。この流れがiConになりオリジナル・エイジアの復活につながります。 |
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アイコン (2005年) Icon ジョンとジェフの新ユニットで、ジョンM、スティーヴ・クリスティ(Dr)、ヒュー・マクドウェル(チェロ)を迎えてレコーディング。 ゆったりとしたシンフォニックなサウンドをバックにジョンが渋く、高らかに歌い上げる曲が多く収録されています。 哀愁感に浸れるものの、同じようなタイプの曲が続くのでアクセントになるロック曲が欲しかった。 ラストの曲ではゲストのアニー・ハズラムとジョンのデュエットにうっとりできます。 |
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アコースティック・TV・ブロードキャスト Acoustic TV Broadcast 2005年10月にネットTV放送のために収録された、ジェフ、ジョン、ヒューによるアコースティックライヴ。エイジア曲を主体に演奏しています。 映像ではジェフがピアノ、ジョンがアコースティック4弦ギター、ヒューがチェロを弾いています。シンセの音や重厚なコーラスが被さっているので、オーバーダビングをけっこうしているっぽい。 音数が少ない分、ジョンの歌声がグイグイと心に響いてきます。 |
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ネヴァー・イン・ア・ミリオン・イヤーズ Icon Live: Never in a Million Years 「アイコン」レコーディングメンバーで行った2005〜2006年のツアーの音源を収録。 エイジアの曲をメインに、iCon曲やジョンのソロ曲が入るという構成。 ジョンMのギターはうまさはありますが、「スティーヴ・ハウの独特なサウンドがエイジアの魅力だった」と再認識させられ、聴いていて面白味を感じません。 |
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ルビコン (2006年) Icon 2: Rubicon アップテンポ&元気いっぱいの曲でオープニングして前作との違いが鮮明。続く、「オメガ」で再録されるFinger on the Triggerで勢いがつきます。 4、5曲目は女性ボーカリストを起用した美しさあふれる曲で心が震えます。アルバムを通じて曲調の変化に富んでいて、面白いです。 ラストのタイトル曲は少ない音数でスタートし、次第に濃厚さがアップし、大盛り上がりで終了。ドラマチックです。 2006年に突如、オリジナルメンバーでエイジアを再結成。 |
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アイコン3 (2009年) Icon 3 エイジアのフェニックス・ツアーの中休み時期にレコーディング。ジョン、ジェフ、ヒューに加え、ギターにデイヴ・キルミンスター、ドラムにピート・ライリー、女性ボーカリストにアン・マリー・ヘルダーを起用。 アップテンポ曲で幕開け。エイジアっぽく始まるものの終盤にはデイヴのハードなギンギンに入り、エイジアとの差別化ができています。続く曲は一転してヒューのチェロが響くしんみりバラードへ。コントラストがナイス。 その後、アン・マリーとのデュエット曲があったりしますが、全体的に曲のインパクトがいま一つ。 |
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アーバン・サールム〜ライヴ Urban Psalm 2009年2月21日のiConのロンドン公演を収録。アイコン3レコーディングメンバーで演奏しています。 エイジアのツアーもやっている時期だけに本家の曲(特にスティーヴ時代)は極力減らしiCon曲を多めに選んでいます。 オープニングはエイジアのCountdown ZeroとGoのメドレーでデイヴのギンギンなギターで一気にテンションアップします。これら以外にも「アストラ」曲の魅力が格段にアップしてビックリ。Starlessやバグルス曲もやっています。選曲よし、曲順よし、演奏よし。 アン・マリーの存在がナイス。エイジア曲でもハモリを入れていて華を添えています。 |
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レイズド・イン・キャプティヴィティー (2011年) Raised in Captivity 種々のトリビュートアルバムで共演したビリー・シャーウッドから「一緒にオリジナル曲を作りませんか?」と提案された企画で、エイジアのオメガ・ツアーの中休み時期にビリーのプロデュースでレコーディング。プログレヒーローとのコラボに気合が入ったビリーがギターだけでなくドラムも叩いています。 超高速なハードロック曲での幕開けにビックリ。他にも明るめのアップテンポが多いです。せっかくの共作なのでこれまでの作風とは異なるものを作ろうという意気込み(ビリーの)でしょうか。ラストは女性ボーカリストとのデュエットでドラマチックに盛り上がって終了。 スティーヴ・ハケットがギター、エディ・ジョブソンがバイオリンを弾いた曲もあり。 2017年1月31日、大腸癌のために死去。エイジアの後任にはジョンの遺志を継いだビリーが就任。 |
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アン・エクストラオーディナリー・ライフ An Extraordinary Life ソロ名義で発売した6作品のリマスター盤に、レア曲を収録したボーナスCD2枚を加えたボックスセット。 |
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Concentus: The John Wetton Live Collection Vol 1 「チェイシング・ザ・ドラゴン」「アクスティカ」「オーサカ」「アージェンティーナ」などの1990年代のライブ音源を収録した10CDセット。 未発表だった1997年4月3日のオランダ、アムステルダム公演を収録した「ADAMA: Live In Amsterdam」が絶品。パワフルで勢いのある演奏が楽しめます。 |
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Concentus: The John Wetton Live Collection Vol 2 1997年10月の東京公演、1998年5月のポーランド公演、1998年7月のミラノ公演、1999年8月の東京公演(上記の「ライヴ・イン・トウキョウ」の楽曲追加バージョンなどを収録した10CDセット。 |