湾岸戦争でアメリカに煮え湯を飲まされたイラクのフセイン大統領は、クリントン大統領に赤恥をかかせるために、アメリカ独立宣言を盗み出し、アメリカ独立記念日に燃やす計画を立てる。フセイン大統領の命令を受けた工作員は、アメリカのマフィアの協力を得て、国立公文書館の独立宣言をコピーとすり返ることに成功する。
一方、フセイン大統領の暗殺を計画したイスラエルの情報機関モサドは、女性工作員ハンナ・コペックを偽装工作のためにパリに送り込む。そのことを知ったアメリカはハンナの行動を監視するためにCIAの教官スコット・ブラッドリーをパリに潜入させるが、二人は恋に落ちる。しかし、彼を敵国のスパイと誤解したモサドはハンナに彼を毒殺することを命じる。スコットに薬を飲ませた直後に、全てが誤解だと知った、ハンナは自分を追い込んだフセイン大統領に復讐を果たすためにモサドの指示を待たずにイラクに潜入する。
独立宣言が盗まれ、フセインの手元にあることを知ったアメリカは、イスラエルに協力を求め、一命をとりとめたスコットとイスラエルの工作員をイラクに送り込む。彼らの行動はイラク側に察知され、またハンナの正体も発覚し、ハンナとスコットはバグダッドで一度はつかまるものの、偽装作戦が成功し、二人は独立宣言の奪還に成功する。
二人はイスラエルの工作チームの協力を得て、イラクより脱出し、独立宣言をアメリカに持ち帰るが、それは本物ではなかった。
●実在の人物
フセイン、クリントン両大統領を始め、本作品には実在の人物が登場し、作品にリアリティーを与えています。
![]() | アメリカ クリントン大統領 |
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アメリカ クリストファー国務長官 |
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イラク フセイン大統領 |
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イスラエル ラビン首相 |
●独立宣言入れ替えの舞台
上巻190-191ページに書かれている建物の写真(絵)をあつめてみました。
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ホワイトハウス |
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旧郵政省タワー |
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フリーダム・プラザ |
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国立公文書館(館内の写真) |
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ウィラード・ホテル |
●車
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HEMTT |
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キャデラック・セダン・ドヴィル |