Jellyfish


(2CD)

Bellybutton

高校生からバンド活動をやっていたロジャー・マニング(Key)とアンディ・スターマー(Dr、Vo)のコンビに、ジェイソン・フォークナー(G)が加わる形で結成。

アンディはやたらシンプルなドラムセットを立って叩きながら歌うという独特のスタイルでやっています。アンディのパワフルで伸びのある声は魅力的で、ウキウキポップなメロディラインは絶品。ロジャーのきらびやかなシンセサウンドが彩を加えています。セカンドに比べるとアレンジがシンプルで面白味という点ではもう一息。

輸入盤の2CDには、ライヴ音源やデモ音源を収録。

アルバム発売後のツアー終了後、ジェイソンがギタリストとしてのさらなる活躍の場を求めて脱退。

Live at Bogart's 1991

1991年2月21日のアメリカ、ロングビーチ公演を収録。


(2CD)

Spilt Milk

ティム・スミスがベーシストとして加入。

コーラスワークを活かした静かな曲からスタートし、コテコテにアレンジされたスピーディーでハードな曲に流れ、続いて超ポップ曲に行くところは、サイコーに楽しい展開です。メロディのひねくれさがアップし、曲の魅力が格段にアップしました。

万華鏡的、遊園地的と言える、多彩で楽しい曲が収録されていて、聴いていてウキウキしてきます。

アルバム発売後のツアーではエリック・ドーヴァーがギタリストとして加入。ツアー終了後、ロジャーとアンディの音楽的方向性が異なってきたことや、アンディが自分にスポットライトが当てられることに不快感を覚えたことで活動停止し、解散。

Radio Jellyfish

1993年のオーストラリアとオランダのラジオ局でのアコースティック・パフォーマンスを収録。



Imperial Drag

Imperial Drag

1994年にロジャーとエリックが結成した4人組バンド。

サウンドはジェリーフィッシュとは全く異なり、ギターの刻みがギンギンに冴えています。グラムロックとサイケを織り交えたスピーディーでパワフルな曲の連発にハートを射ぬかれます。エリックの色気を感じる、適度なねちっこさがある声もよい

1996年の来日公演に行きました。エリックのエロささえ感じるステージプレイに魅了されました。

世間的にはこのアルバムが売れず、翌年解散。このアルバムが評価されなかったとはホント不思議です。



Roger Joseph Manning Jr.

The Land of Pure Imagination(2006年)

2006年に初ソロアルバム「ソリッド・ステイト・ウォーリアー」を日本で発売し、その後、曲をちょっと入れ替えて全世界で発売。

ソロデビューに合わせ、同姓同名アーティストとの混同を避けるために「ロジャー・マニング」から「ロジャー・ジョセフ・マニング・ジュニア」に呼称を変更しました。

ロジャーがやわらかな声で歌う、奇抜さを抑えた、ほんわかさを感じる極上なポップ曲が収録されています。シンプルな曲があったり、コテコテに音を詰め込んだ曲があったりと濃淡がついています。

聴いていて楽しい気持ちになります。

Catnip Dynamite

オープニングはハードなギターが鳴り、中盤でスリリングなストリングが入るというプログレさも感じるポップ曲で、これを聴いただけで期待が高まります。

前作より弾けていて、サイケっぽい曲、プログレ風な曲、遊園地風があったりと、ユニークな音作りをしていて「そう来るか!」と思わずニヤリとする箇所あり。

音のおもちゃ箱状態で、楽しい気持ちになります。ラストは勢いのあるハード曲でガツンと終了し、爽快感あり。

Glamping(2018年)

スタジオ曲を4つ、ライヴ曲を3つだけ収録したミニアルバム。親しみやすいポップ曲を収録しているものの、さほどの面白さはないです。

Radio Daze & Glamping (2023年)

新曲4つとGlamping収録曲を合体。ボーナスとしてライヴ音源3曲と新曲のインストバージョン2曲も収録。

耳にすっと馴染むポップ曲が収録されていて、楽しい気持ちになります。



The Lickerish Quartet

Fables from Fearless Heights

2017年にロジャーがティムに「伝統的なポップ&ロックをやり続けようぜ」と声掛けしたら、盛り上がったためにエリックにも声掛けして結成。当時キング・クリムゾンのメンバーのジェレミー・ステイシーにドラムを叩いてもらって12曲をレコーディングしました。

海外では配信のみで3回に分けて発表されたものを、日本限定でCD化。

ロジャー+エリックなので、インペリアル・ドラッグ的なエロさ&サイケさがあるサウンドが全面展開されていることを期待しましたが、「正統派ジェリーフィッシュ」と言えるパワーポップ曲になっています。

全面ポップアルバムではなく、ときおりサイケっぽい味付け曲、ひねくれ曲、ハード曲が入り、いいアクセントになっています。







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